1円パチンコ2円パチンコの導入について 本文へジャンプ

1円パチンコ2円パチンコの戦略U



1.導入時期

a.ベスト時期
一定の稼働があり、客負担が水準以下であるときに導入するのが望ましい。かつての羽根物・一発機・フィーバー機のような棲み分けとして、幅広く客層を取り入れシェアを維持拡大を目指します。この時期は運営の失敗がなければ一定の稼働確保ができ成功の確率が高い時期です。
b.ワースト時期
稼働低迷し利益確保が困難になり始めた時。もうすでに客負担は限界を超え、優良客がいなくなってしまった後に、起死回生の手段として1円パチンコ2円パチンコを導入して、目新しさで訴えても、マーケットから見放されたホールは、顧客の反応は鈍く来店動機に結びつ来ません。こうしたホールで1円パチンコ2円パチンコを成功させるためにはひどい客負担感を払拭する必要があります。
例示すれば 長期期間休業、長期打ち出し、他にないインパクトの高いイベントなどです。
ぼったくりキャバレーが心を入れ替えて、廉価キャバレーに変身したときと同じ工夫が必要です。

こうした知恵や施策がうかばないときは 1円パチンコ2円パチンコは失敗し、売上金額が減少しますから、むしろ4円パチンコでしのいだ方が良策と言えます。

また、4円パチンコで1円パチンコ並みの利益で勝負するか、1円パチンコで4円パチンコ並みの利益を期待できるかをよく検討して踏み切る必要があります。

2.1円パチンコ2円パチンコの導入動機の検証

a.客数が減少したので(利益が減少)
今までの入替やリニュアルはなぜ失敗したか、この原因を潰さない限り1円パチンコ2円パチンコも同じ原因で失敗します。まず導入前に経営診断を客観的に行う必要があります。
b.マーケットの要請
これが正しい姿です。
しかし、競合店の稼働がよいからはマーケットの要請ではありません。単なる自店の失態をすり替えているにすぎない可能性があります。
マーケットの要請が正しいかどうかは 人口動態、消費者動向、就業実態、地域内経済実態等を調べるところから始まり、隣接競合産業含めて競合状態を調べた上で判断することです。
競合店がよいからという理由だと、失敗する可能性は高くなります。

※1円パチンコ2円パチンコ客層分析の推測
ア.身の置き場が無く、時間を消費したい
イ.ゲームが好きでとにかく当たりに遭遇したい
ウ.4円パチンコを打ちたいが資金不足
エ.人待ちだが金を消費したくない時間つぶし
オ.習慣化


客層をよく見て判断する必要があります。


3.1円パチンコ2円パチンコの収益構造

a.交換率
1円パチンコで4円並みの利益を取ろうとすれば16割原価(2.5円交換)しかありません。

2.5円交換(4円換算)で等価と同じ営業(9割営業)したときの利益シミュレーション


16割原価で9割営業したときの利益率は(16−9)/16=43.75%
40,000発稼働×0.35=14,000円・・・・・・・・・・・・・・売上
14,000円×43.75%=6,125円・・・・・・・・・・・・・・・・台利益

上記シミュレーションは、差玉は店から見てプラスなので お客様の玉は買った玉を下回る結果になるため、この営業ができる条件があります。
条件例示
・高稼働を維持できる力がある
・1台を支えるお客様数が多い
・立地は駅前繁華街タイプで、お客様の出入りが多い(郊外型は可能性がないわけではないが難しい)
・客滞率が低い
                           etc          
※風適法では等価交換の原則という規定があり、1物1価でなければ法に反することになります。
具体的には1,000円の換金商品を4円パチンコが250個で交換できれば1円パチンコは1,000発で交換をしなければ法律違反になります。平たくいえば1つの店で4円パチンコも1円パチンコも換金率を同じにしなければいけないと言う事です。
b.利益コントロール
客滞率によって決定されます。上記aで示したような繁華街 駅前型店舗であれば一定の利益確保は可能でしょうが、郊外型で客滞率が高い店舗は、お客様層が資金不足で1円パチンコ2円パチンコを打っているのであれば、高利益は客離れにつながります。1円パチンコ2円パチンコでも財布からお金が消えていくのが4円と同じであれば、結果は同じ事になります。

c.1円パチンコ2円パチンコのニーズに応える利益確保
1円パチンコ2円パチンコのニーズを換金と考えていませんか。
4箱程度で5千円にも満たないわけで、換金に大きな期待をしているようには思えません。お客様にはパチンコ=換金という習慣があり、換金していると思われます。
また、貯玉による次回への期待という手段をとる選択もあるでしょう。
しかし、等価交換であれば貯玉も結構ですが、手数料を取らないとすれば貯玉は収益に大きな影響を及ぼします。

※一般景品の充実


5千円程度の玉を消費させるためには、その価値を魅力あるものにする必要があります。パチンコで遊んだ結果を最大限に認識させることです。
それは一般景品と交換させることで、満足感を高めることが大きな差別化になります。
単に景品業者に任せるのではなく、店舗側からお客様に景品の提案をすることが必要です。

一般景品は仕入れ方法により大きな利益を生み出します。
160円のカップヌードルを50円で仕入れれば割数が10割でも70%近い利益率になります。
換金主体より遙かに収益構造を高めることができます。1円パチンコ2円パチンコの利益は一般景品

4.1円パチンコ2円パチンの成功の要件

a.綿密な事前調査・・・・・・・客層分析・自店の力量(強み弱み)分析等。
b.低収益経営体制の確立・・・・・間違いなく利益は減りますので経費の大胆な変革が必要です。
c.目的の明確化・・・・・・・・・・なぜ1円パチンコ2円パチンコなのか、将来どういう方向にしたいのかを明らかにする必要があります。

5.1円パチンコ2円パチンコの失敗の共通項

1円パチンコ2円パチンコの失敗は様々な理由がありますが、大きく分けて次の共通項があります。
a.杜撰な計画、流行や雰囲気に流された導入
b.過大な利益確保・・・・・・金融機関の返済等の理由から、利益確保の手段に低価格パチンコを導入することは大きな失敗となります。客負担が大きくなれば当然のこと、資金が少ない1円パチンコ2円パチンコファンはパチンコを打つことができなくなります。
c.競合店対策の無策・・・・・・1円パチンコ2円パチンコとはいえど、マーケット上の戦いは4円パチンコと何ら変わることはありませんので、特別な競合対策を取らない限り、元々弱いところは結局は4円パチンコとと同じ順位に落ち着きます。
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