パチンコ店不振店対策 本文へジャンプ

不振からの脱却



AIDOMA

パチンコ不振店対策は漠然と全体像をとらえる事は難しい。いくつかの段階から原因分析をするとわかりやすい。 例示をすれば購買段階の顧客心理からどこに不足があるのか分析をするとわかりやすい。顧客の購買段階の心理で有名な物はアイドマの法則です。


このモデルを基に客観的に店舗診断を行うと課題が見えてきます。

T.認知段階

1.店舗の存在感:

まずそこに店舗があることを地域住民が意識しているかを理解する。  パチンコ店は顧客の住まいへ行って営業をすることができないから 店舗の存在を知らしめないと顧客は来店しません。チラシに地図を記載したから認知されると思うことは大きな間違いです。  まず、そのチラシを見てくれるかどうかも分かりません。不振店はあらゆる事で地域住民から無視をされている結果ですから、チラシも無視されると思うべきです。また、仮に関心があっても 、分かりづらい地図であったり、地図通りきても通り過ぎてしまうようでは店舗来店はおぼつきません。 盛況店では野立看板の有効活用や、競合店の看板無効化策、広告の効果減少策を入れているところもあります。そういった対策に気がつかないで顧客を知らない間に奪われ、出玉や機械揃えにその原因を 求める傾向はないのか良く点検してみる必要があります。





2.販促活動:

 毎度同じチラシの投函、同じCM放送で不振店に顧客は来るのでしょうか。だめであれば工夫の連続はあるのでしょうか。手を加えけなれば大金を払ったチラシは古紙回収にまわされるだけで無視をされます。まずは、他産業を含めたくさんあるチラシの中から店のチラシを見てもらえるような工夫がありますか。訴える相手に知りたい情報をわかりやすく伝えていますか。チラシの配布エリアや回数は適切ですか。変えた結果の検証を行っていますか。
 不振店は競合他店を出し抜くような広告活動をする必要があります。ありきたりでは広告そのものが無駄でしかありません。

U.感情段階

1.興味関心:

興味関心を引く商品構成か。機種と配置、台数、驚くような内装・POP、出玉の印象、景品の品揃え、等は来店した顧客に十分理解されていますか。また、顧客に大きな驚きを抱かせる、あるいは深い印象を抱かせるものでありますか。他店と同じ入替、他店と同等のイベント、他店と同じ景品品揃え、他店と同じサービスだとすれば顧客の判断基準は減点主義になります。何か特徴があれば、加点主義になります。加点主義の評価に持ち込めば多少の減点は顧客の意識に残りません。
例示:マニュアル通りの接客→自分だけに頭を下げないのに腹が立つ。個人別の特徴を掴んだ会話「昨日お持ちになったぬいぐるみはお子さんに喜ばれました?」→自分をここまで見ていてくれることに驚き、来店時にアルバイトが頭を下げなかったことなど忘れてしまう。←パーソナルサービス




2.欲求 :

顧客の欲求にあう出玉か。顧客の多くは勝つことはできません。
パチンコ店は満足のいく負け方をさせることが必要です。
パチンコ店で最大のミスは 嘘をつくことです。チラシに記載されたイベントと内容が違う、新台入替時の期待と店のコントロールに乖離がある場合顧客は嘘をつかれたと思います。いかに入替やイベントといっても全員を勝たせるわけにはいきません。午後開店の8時間営業の入替開店であれば多数の人が負けないと、店はとんでもない赤字になります。
勝つ人は全く手を出さなくても良いですが、負ける人にどんな工夫をしているのでしょうか。今日は負けたが次は勝てそうだという印象を与えていますか。
出玉の演出に間違いはないだろうか。
入替やイベントでは対象機種以外の戦略はしっかりと検討しているのでしょうか。それがないから、新台から新台へ流れて、新台以外に顧客はつかないのではないでしょうか。盛況店は新台やメイン機種以外にも顧客がつくから盛況店であるのです。入替スパンが長くなれば機械コストは下がります。不振店より出玉を出す資金は潤沢になりますから、差は
ますます広がります。
不振店こそ、日々の利益計画を緻密にトレースすること、打ち出しミスより取りミスをいかに少なくするか、そこから始まります。最大手では最大の広告は「口コミである」といっています。口コミが出るような店の雰囲気作りが重要です。負けてもあそこで負けたことを言うことが恥ずかしくなり虚勢を張ってあそこの店で10箱出したと言いふらさざるを得なくなれば最良です。しかしながら、顧客欲求は本当に出玉でしょうか。もしそうだとしたらパチンコ店から顧客はいなくなります。
パチンコ店は最低でも台粗2,000円以上は確保しないと成り立ちません。顧客は負けても来店します。それはなぜでしょうか。店によりそれぞれ違いがあると思いますが、負けてもその店を選択する、その原因を掴む努力がある店とそうでない店は大きな違いが出ます。














V.行動
U節で述べた様に、顧客満足は出玉とそれ以外の要因によります。出玉が一番の目的かもしれないが、実は一番の満足要因では無い可能性が強い。ほとんどの人が負けるからパチンコ店は潰れないのであって、良い負け方をさせることが最大の満足です。その店で楽しい時間を過ごすことができたと思わせることが重要であり、多岐にわたる環境の分析、従業員と顧客の状態、来店に感謝し再度きて欲しいという気持ちを店全体で示す店と、全く無視をする店とどちらの店に人は多く集まりますか。不振店対策で、釘と入替にしか興味が無く、事務所にしかいない店長がいる店は絶対に顧客満足を得ることはできません。出玉も機械入替も他店と比べて大きな驚きをさせる事は、すぐ限界がくるからです。顧客が驚くと言うことは大それた事をするのではありません。
リッツカールトンホテルでは ミネラルウォータが2本なくなり、炭酸水2本が残っていたら、その客が次にきたときに 冷蔵庫の中はミネラルウォータ4本になっているのです。大したことではないが顧客は驚きます。パチンコ店のカウンターでは顧客がたばこというと間違いなく、銘柄を言わなくても顧客の好みのたばこが出たりします。
なんだそんなことならうちの店もやっています。そうだと思います。しかし、駐輪場で整理をしている人間が 顧客が出てきたらその顧客の自転車を間違いなく出せますか?釘を打つ人はその打ち方が、炭酸水を飲んだのかミネラルウォータを飲んだのかしっかり覚えて行動したように、顧客の好みに合わせていますか?あらゆるところでカウンターがたばこの銘柄を言われずに出すような努力をしているか点検をする必要があります。平々凡々の中に顧客の驚きが隠されていますが、見つけ出し実行することは難しいことです。それは、顧客を知りたいという気持ちの大きさと、そのストロークの数の多さに他ならないからです。パチンコ店の店長の多くが顧客を知りたいという気持ちより、
新台情報や機械特性や釘調整の仕方を知りたいと願っていないでしょうか。

さて、あなたの店の店長はどのように顧客を知ろうとしていますか?
W.満足
お客様の満足は千差万別です。顧客満足を十把一絡げにいうことは適切ではありません。
しかし、満足の目標は
負けたお客様に
ありがとうございます」が言えて
お客様が
おう、また来るよ」といってお別れができる関係を作ることです。
ムリと思えばそれまで、工夫してみようと思うところから差が出てきます。
                
               
Y.店舗診断
不振店対策は、不振原因を知るところから始まります。まず不振原因を追及する店舗診断から不振店脱出が始まります。

          不振店対策Uへ続く →

        
不振店対策の御案内・不振理由分析の店舗診断およびこのページ内容の研修を承ります。
                           御案内はこちら→  
 鈴木社労行政事務所 Copyright(C)2009All Rights Reserved.suzukisyarougyouseijimusyo