パチンコ店不振店対策 本文へジャンプ

不振からの脱却U



T.不振原因

1.不振の原因は内部にあり


パチンコ店の業績不振の原因は必ず内部にあります。外部にその原因を求めたときに、パチンコ企業の運命は決定します。
原因分析は至極簡単で、素直な視点と欲目をもたなければかなり把握できます。
自分を正当化するあまり、根本的な原因追及から目を背けようとするから、わからないのです。

パチンコ店不振原因は内部にある

2.原因分析の視点


a.利益水準:店が欲しい利益とお客様が負担可能な利益は違います。銀行等の要請で、お客様が負担出来る利益を超したときには、必ず不振に陥ります。
b.接客:接客は顧客に受け入れられている状態ですか。頭を下げていて、我が社の接客は良いなどと思っていませんか。お金になる接客ができていますか。
c.施策:施策はお客様に支持されていますか。店側の思い上がりや固定概念で行われていませんか。支持があれば必ず良い反応があります。
d.計画:月間計画、日別計画、機種別計画は緻密に作られていますか。前回の成果や反省は組み入れられていますか。
e.PDCAマネージメントサイクルはしっかりと機能していますか:成果結果を正しく見つめていますか。疑問や問題を放置していませんか。


不振原因を掴まなければ不振を脱却できない

客観的に見れば原因はすぐにわかります。もしわからなければ欲目の視点の無い第三者に分析を依頼する事により、効率的に原因を見つけることができます。

U.対策

1.強み弱みを探る

まず内部の武器の点検をします。我社我店の強み弱みを調べ、戦力を確かめます。強みは現状を打開するにふさわしいか、不足はどの等に補うべきか戦術戦略を明らかにします。

2.攻め口を決める

正攻法か差別化か、我社我店の戦力から最善の攻撃方法を決定します。
原則、弱者は差別化ゲリラ戦、そして局地戦です。強い競合店とは同じ方法を極力とらない戦術展開をします。

3.知恵の源泉を広く求める

店長や経営者だけの知恵では不振になる事はすでに経験されたことと思います。打開するには常にお客様と接触しているホール社員やパートアルバイトに知恵や意見を求めることと、それを活かす体制作りが必要です。不振を脱却するために一番大きな壁は、経営者や店長の過去の栄光です。過去の栄光はすでに、今は通じないことなのですから、素直に新しいことを受け入れるところから不振店の脱却が始まります。

店長の知恵よりスタッフの情報

4.情報を集める

@自店の情報
 a.顧客の情報
   ・会員データの緻密な分析
   ・要望苦情
   ・顧客来連頻度の推移
   ・顧客の経済情報
 b.稼働の推移と稼働変化原因情報
   の収集
 c.機械構成履歴
 d.利益の推移
 e.イベント入替の効果性の情報

A競合店情報
 a.客入りの情報とその理由
 b.イベントや入替頻度とその効果
 c.競合店の従業員のレベルと接客状況
 d.月間調整方法のパターン情報
 e.機種構成と稼働状況
 f.交換率・差玉の状況   等々





情報量の多さが不振改善の効率

5.不振打開計画の作成


現状の人材で革新的もしくは創造的嗜好性の高い人たちを中心に、集めた情報を基に多角的な実行計画を作成します。内容は不振原因を潰すことから始まり、競合店の弱みをたたく戦術とします。
施策は1の矢、2の矢、3の矢と一気呵成にたたみかけるような段取りとします。
単一もしくは単発では不振は打開できません。
入替 イベント 出玉調整計画 従業員の行動 広告 等が有機的に結びついた計画を作成します。
自社内に革新性創造性の高い人材がいないとしたら外部に依頼するのも結構ですが、必ず計画作成には社内の人材を参加させて、自社ノウハウ作りに執着をする事を目指します。
不振対策は長期計画が必要

V.実行行動

1.内部人材の活用


既存の知恵や行動では、結果は同じになりますから、新しい発想や情報を頻繁に挙げられる人を積極的に登用します。情報に対するレスポンスが改善には必要ですから、ミーティングや会議では情報収集を一番の目的とします。
また、過去の成功は全部役に立ちませんので、施策や知恵は多くの人材から求め実行するようにします。顧客と接しているアルバイトや一般従業員が良い知恵や情報をもっているケースが多いのですが、役職者が権限や経験で潰してしまうことが多く、その結果が不振に通じていることが多いのです。
また、何か達成したときには従業員向けのイベント等を行い達成の喜びをみんなで分かち合い、負け犬根性を払拭します。達成は大きな事ではなくて はじめは小さな事から達成を喜ぶようにしましょう。




不振改善は内部人材の活用

2.外部コンサルタントの活用

自社できるときは外部コンサルタントに頼ることは望ましくありません。自社を見渡して、人材と能力に乏しいと判断されればその時に外部コンサルタントを活用すべきと思います。
パターン別の外部コンサルタント
a.業績請負型:全て委託する事になり、楽かもしれませんが、比較的費用が高く店にはノウハウが残りません。コンサルタント契約終了と共に業績は元に戻る可能性が大きいのです。なかには契約中サクラを雇い、見た目の稼働を上げるような悪質なコンサルタントもいますので注意が必要です。
b.機械屋的コンサルタント:新台のスペックや配置を中心としたコンサルタント。もはや機械ではどうにもならない時代ですから、機械情報は販社から熱心に取り入れればすむことですし、提案した機械を入れないと業績向上できないような錯覚に陥り、結構な出費をすることになります。
c.内部潜在力活用型:会社内部にある潜在力を最大限に活かすコンサルティング。会社の内部にどうのような原因があって不振を招いたかを分析し、コーチング形式で経営者従業員に新たな発想を促す方式。ノウハウが残りコンサルティング契約終了後も、不振対策が自社でできるようになります。但し、即効性には問題があり時間がかかります。
コンサルタント能力の高低は低い順に
@何も見ず、ただちに釘調整と機械選定に入る
A現在過去のコンピュータデータを調べるもの
B自店と競合店の条挙を調査分析するもの
Cマーケット内の人口動態経済状況などから分析するもの
となります。マクロからミクロへとが定石です。
不振対策のコンサルタント選び

3.繁盛店の共通項


@人材教育に熱心である
A利益水準が適切である(低粗利ということではありません)
Bきちんとした接客がある
C言葉だけでなく行動ベースで稼働重視である
D嘘イベントはない


4.不振対策の重要留意点


信用は1日で崩れますが、信用を取り戻すには相当期間が必要です。
従って 長期計画のない不振対策はありません。

W.当事務所の御案内
当事務所のコンサルティングはできうる限り御社の資源を最大活用することを手段としています。
マクロマーケットの状態とミクロマーケットの状態、御社の戦力状態とをよく分析して不振対策のご提案をします。
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