パチンコ店の教育体系

研修体系



T.研修体系の作成の基本

研修体系は根幹をなす理念研修と、習得能力を中心の知識研修と、習熟能力向上のための開発啓蒙研修を全体像として作成の基本にするご提案をします。
研修体系の概念

1.理念研修は会社の基礎的な戦闘力を作り上げます

企業理念は会社の中心をなす重要な考え方ですから、統一的に教育をすることが必要です。他の知識も啓蒙も全て理念から生まれ出るものでなければなりません。理念が統一されていなければ、最終的にはお客様へのムラ・・・・・差別的扱いとなって顕在化します。パチンコ業は人と人の関係が商売の源ですから、どのように接するかの基本は理念研修に集約されます。業界大手はかなり理念教育に時間と費用をかけます。
理念研修はクレド(企業の信条や行動指針を簡潔に記したもの)を中心に行うと イメージもわきまた、日常の中でのOJTにも活かされます。
また、理念教育は従業員が目指すべき方向がわかりますから、自発的行動へ導きモチベーションの向上に結びつきます。
理念教育こそ差別化の一歩です

2.知識研修は運営上必要な知識技術の統一と効率的な取得ができます

知識技術はOJTが中心に指導されますが、OJTは指導者によるムラ抜けがあり、またOJT指導者の思い込みも同時に指導されます。基礎部分については集合研修がベストです。また、経理理念と知識技術を一体化させることができ、何故その作業を行うのか理解ができることにより他社が真似のできない差別的人材を創造することができる。
マネジメント知識は 概ねスーパープレイヤーが管理職になりがちなパチンコ業界において、管理監督職としてのインプット不足から生じる管理上の理解を早期に身につけることで、組織上の役割と責任を果たすこと、正しい権限の行使をすることで組織の強さを作り上げることになります。
知識研修は基礎の統一が目的です

3.開発啓蒙研修は応用力の醸成を目的とし、個々の創造性や能力の拡大を推進します

管理監督職以上は一定の基礎ベースの能力発揮は、会社はノウハウの拡大が望まれず、沈滞化してきます。会社の維持発展のためには新たなノウハウや行動が必要です。管理監督職の応用力・創造性がこれからのパチンコ企業の趨勢を決定します。
日常の中に潜む問題や改善点、自己の行動特性や新しい視点に気づく・・・・気づきの研修、自己の能力を拡大増幅するための能力深耕研修、会社や業界の変貌に合わせて管理職自身の立ち位置を明らかにし、自己のキャリアを設計し、そのための自己啓発を促進するキャリア開発研修などで、他社に追いつけない人材体制を構築します。
管理職の創造性の向上が企業反映の基礎です

U.階層別研修の設計

階層別研修は一定の階層の人材が全て同じ内容の研修を受ける必要があります

階層別研修とは役職や等級といった階層に属する人材に統一的に行う研修です

  • 階層別研修の必要性
  
  人材別に能力のばらつきがあると適材適所ができない
  ばかりか、能力の差が開き,あるいは 能力内容の差が
  生じ、組織上の統制や管理に問題が発生します。
  また、従業員個々にあっても上位階層に処せられたとき
  下位階層必要な要件が抜け落ちたり  基本が身につい
  ていないため、大きな失敗をする可能性が大きくなる。
階層別研修参考例
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  • 階層別研修の要素は階層と内容・時期
                   
階層別研修は 階層・内容・時期の検討が重要です
・階層と内容
どの階層にどんな能力開発を目的とした内容にするかを職務調査の結果を基に策定します。
・時期
時期については階層についた時に基本的な内容を行い、階層のモデル滞留期間に合わせ、習熟経験に適 た効率的な時期を定めます。あまりいっぺんにたくさんのことを詰め込まないように計画立てます

V.研修の設計

1.個別研修概要の決定

  1. 経営理念、経営戦略、職務調査結果などから 研修の必要理由から、研修すべき項目を洗い出します。
  2. OJTで行うべきものか研修で行うべきか 効果性や費用的視点から決定します。
  3. 研修の時期、日数時間数から研修項目の時間軸上の優先順位を定め、研修回数とそれぞれの研修項目を定めます。
  4. 関係部署との意見調整を行って決定します。教育担当やプロジェクトの独断は研修の形骸化に結びつきます。
  5. 研修の効果測定の仕方を定めます。効果測定は受講生の修得度と研修自体の効果性を検証します。
  6. フォロー方法を定めます。
  7. 教育全体および人事制度との関係を定めます。
研修設計上の考え方



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2.レッスンプランの作成

  1. 研修手法の選択
    • コーチング………受講生に答えの開発を委ねるもの。答えは必ずしもインストラクター側が持っているとは限らない。
    • リーディング……一定の方向(答え)の方向に受講生を考えさせながら 誘導する。      事例研究グループディスカッション、討議形式、誘導質問形式等
    • ティーチング……用意された原稿等を元に 基本的にワンウェイで 時に質問も交えて双方向で 講師が受講生に向けて講義をする。 初学者に基本基礎を伝える事に有効
    • トレーニング……実際行動が出来るようになるまで 繰り返し反復指導する。
      (訓練)    集合型 (ロールプレイなど) 現場型(OJT)があるが現場型が最も有効
  1. カリキュラムの作成
    1. 研修日の日時別に項目を割り振ります。
      • 時間帯等を考慮して研修手法の工夫をします。
      • 午前中は総論やティーチングで
      • 午後は集団討議やグループワーク ロールプレイなどメリハリをつけます。特に昼食後の睡魔対策が必要です。
      • 夕方から夜にかけては集中力が散漫になる事を防止する工夫をします。
      • 宿泊型の場合は宿題を与えます。
    2. 研修ツールの作成をします。
      • 単元毎ののシナリオ
      • テキスト
      • 研修用事例
      • パワ-ポイントやビデオ等
      • シート類
    3. 全体の時間帯別進行表を作成します。。
レッスンプランの基本





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シナリオ参考例




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W.研修体系の最重要ポイント



研修はフォローとOJTとのリンクが必要

1.研修体系はフォローやOJTとの関係が重要です


研修はやりっ放では効果は
ほとんどありません。研修講師が巡回し、受講生の上司との話合いや現場での受講生指導など
フォロ−が必要です。研修中の課題等の効果測定や不足点の解決のためのフォロー研修などが必要です。
研修結果をOJTで活かす。またOJTの問題点を研修で解決するなど相互の関係を緊密にする必要があります。

2.研修体系と能力開発のモチベーション


能力開発効果は
受ける側が決定します。 いくら頻繁に研修を行っても、受ける側に意欲がなければ効果は全くありません。効果を上げるためには能力向上が受ける側にどういうメリットがあるのかを示す必要があります。
それは人事考課や昇進昇格と言った、人事制度と密接にリンクさせる事です。そしてキャリアアップの魅力を伝え、今の能力開発は、ビジネス人生のどこにあるのかを知らせ、どうなれば良いビジネス人生を送れるかを理解させることが、能力開発の最大の効率につながります。


                           OJT体系の作成へ続く  
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